昔「ウィンナーは1日2本まで」なんて言われて育った人もいるのではないでしょうか。
最近はあまり言わなくなったが、あれはいったいなんだったのでしょう。
加工肉を食べすぎるなよ、という注意喚起
「ウィンナーは1日2本まで」という話、昔よく耳にしたことがある人も多いと思います。これは医学的・栄養的な観点というより、健康志向や加工肉の摂取に対する注意喚起の一環として言われていたことが多いです。
特に背景にあるのは以下のような理由です:
-
加工肉と発がん性の関係:2015年にWHO(世界保健機関)のIARC(国際がん研究機関)が、ハムやウィンナーなどの加工肉を「グループ1(ヒトに対して発がん性がある)」に分類したことで注目を集めました。このとき、1日あたり50g以上の加工肉を摂取すると大腸がんのリスクが上がるとされました。ウィンナー2本で大体それくらいの量になるため、「1日2本まで」と言われたことがあります。
-
塩分や添加物の摂取制限:ウィンナーは塩分や保存料などの添加物が多く含まれていることもあり、摂りすぎない方がよいという栄養指導の中で「2本くらいが目安」とされたケースもあります。
つまり、「1日2本まで」というのは医学的に厳密な基準というより、「食べ過ぎないように」という注意喚起のキャッチフレーズだったわけです。
健康が気になるなら、毎日ではなく、たまに楽しむ程度が安心です。
最近でも言うのか?
結論、最近ではあまり「ウィンナーは1日2本まで」とは言わなくなりました。
今の栄養指導の傾向:
-
「量を抑えること」よりも「バランスのよい食生活」が重視されています
-
ウィンナーも時々ならOK。ただし野菜や魚、豆類なども取り入れるように推奨されています