車の美観と塗装を守る「プロテクションフィルム(PPF)」。高級車を中心に需要が高まっているこの施工ですが、どれだけ高性能なフィルムを使っても、「ゴミの除去作業」が不十分だと、その仕上がりは大きく損なわれてしまいます。
今回は、プロテクションフィルム施工における「ゴミ除去」の重要性と、その具体的な手順についてご紹介します。
なぜゴミが問題になるのか?
プロテクションフィルムは透明でツヤがある分、下地の状態がそのまま見えてしまいます。フィルムの下に小さなホコリや糸くず、異物が入り込むと、施工後に「ブツ」と呼ばれる凹凸や気泡のようなものが目立ち、せっかくの仕上がりが台無しになってしまいます。
また、こうした異物がフィルムと塗装面の密着を妨げることで、将来的に浮きや剥がれの原因になることもあります。
ゴミ除去作業のステップ
1. 洗車・脱脂
まずは丁寧な洗車からスタート。泥汚れや砂ぼこりだけでなく、油膜やワックスも除去する必要があります。専用の脱脂剤を使って、施工面を完全にクリーンな状態にします。
2. クレイバー・鉄粉除去
洗車後も塗装面には鉄粉や微細な汚れが残っていることがあります。粘土(クレイバー)や鉄粉除去剤を使用して、目に見えない異物もしっかり取り除きます。
3. 施工室の環境管理
ゴミ除去作業は、実はフィルムを貼る直前だけでなく「どこで貼るか」も重要です。施工ブース内の空気清浄機、湿度調整、照明、衣服のホコリ対策など、施工環境の整備は非常に重要です。
4. 最終チェック&エアブロー
フィルムを貼る直前には、エアブロー(エアガン)で最終的なホコリの除去を行います。また、フィルムそのものの表面や裏面にも微細なゴミが付着していないかを確認しながら、慎重に貼り付けを行います。
ゴミゼロを目指す職人のこだわり
「ゴミを1つも入れない」というのは、簡単なようで非常に高度な技術と経験が求められます。施工中のわずかな空気の流れや、フィルムの持ち方ひとつでも異物が入ることがあります。
そのため、プロの施工業者は常に最新の道具や施工環境に気を配り、再発防止の工夫を重ねています。
まとめ
プロテクションフィルムの美しさと耐久性を最大限に引き出すには、「ゴミの除去作業」は絶対に妥協できない工程です。見た目の美しさだけでなく、フィルムの寿命にも大きな影響を与えるため、施工をご依頼される際には、**「施工環境」と「異物除去の手順」**をしっかりと説明してくれる業者を選ぶのがおすすめです。
当店では、クリーンルームレベルの環境で、1台1台丁寧に施工を行っております。ご相談や見積もりはお気軽にお問い合わせください。