
◆ 脾臓ってどんな臓器?
脾臓(ひぞう)は、お腹の左側にある臓器で、血液をろ過したり、古くなった赤血球を壊したりする役割を持っています。普段はあまり目立たない臓器ですが、腫瘍ができやすい場所でもあります。
特に高齢のわんちゃん・ねこちゃんでは、定期検診のエコー検査で偶然見つかることも少なくありません。
◆ 主な手術の流れ
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麻酔前検査(血液検査・レントゲン・心電図など)
→ 全身麻酔に耐えられる体かどうかを確認します。 -
開腹手術を実施
→ お腹を開け、腫瘍の付いた脾臓を丁寧に摘出します。出血しやすい臓器のため、慎重な手技が求められます。 -
縫合・覚醒・術後管理
→ 手術後はICUでしっかり管理し、痛み止めや抗生剤を投与します。 -
まとめ:脾臓腫瘍は早期発見がカギ
脾臓腫瘍は、破裂してしまうと命に関わる重大な状態に陥ることがあります。
無症状でも、定期的な健康診断(特にエコー検査)で早期発見が可能です。「なんとなく元気がない」「最近お腹が張ってる気がする」など、些細な変化でも動物病院にご相談ください。