みなさん、占いとか、オカルトとか、その手の話は信じますか?自分は信じない派です。こんなに速攻で返事をすると、身も蓋もないのですが、これには少なからず理由がありまして。自分、小さいころから「手品」にハマった時期がありまして。きっかけは小学生のころから、そして大学、ひいては社会人になるころまで、細々とその趣味は続きました。

どれくらいハマったかというと、「素人が手に入る程度の世の中のグッズや本は、ほぼ買った」と言ったら理解いただけるでしょうか。つまり、その辺のおもちゃ屋さんで売ってるようなグッズはほぼ買いました。それに飽き足らず、マジック専門店のようなところに行って、自分のお小遣い程度で買えるようなものは、ある程度買いました。(プロが使うようなグッズでも数千円レベルのアイテムは割とある。)

そんなこんなで、「一般人の中では世の中のトリックを知っている人」の部類に入っていると思います。そんな属性を持つ自分は、「トリックには裏がある」という思考回路になり、おかげ様で、根も葉もないうわさ話や、占い、オカルト、神様のなんちゃらかんちゃら~というものは、ほぼほぼ信じなくなりました。

(ただし、理屈として理解できるものは信じます。例えば「お墓参りする人には良いことがある」など。これについては後述)

さてさて、そんなこんなで手品やマジックに少しでも関わったことのある人なら、一度はこう考えたことがあるかもしれません。

「トリックを熟知しているマジシャンは、占いやオカルトを信じるのだろうか?」

結論から言うと、多くのマジシャンは文字通りの意味では占いやオカルトを信じない人が多いと言われています。しかし一方で、単純に「全部否定する」というわけでもありません。そこには、マジシャンならではの独特な視点があります。

なぜマジシャンはオカルトを信じにくいのか

マジシャンは日常的に、

  • 人間の錯覚
  • 思い込み(心理バイアス)
  • コールドリーディング
  • 演出による「不思議の演出」

を扱っています。

つまり、「不思議に見える現象の多くは、仕組みや心理で作れる」ということを体験的に知っているのです。そのため、超常現象や占いをそのまま鵜呑みにする人は多くありません。

それでも完全否定しない理由

興味深いことに、マジシャンの中には占いやお守り、参拝などを象徴的・心理的な意味では肯定的に捉える人も少なくありません。

例えば、

  • 占いが背中を押してくれる
  • お守りを持つことで自信が出る
  • 神社参拝が生活を整える習慣になる

といった「行動や心理を変える効果」には価値があると考えるのです。

「お墓参りをすると良いことがある」という考え方

例えば「お墓参りをすると良いことがある」と言われることがあります。
これを超常現象として捉える必要はありません。

実家から離れて生活していると、墓参りは正直面倒なものです。しかし、その面倒なことをきちんと行える人は、

  • 日常生活でも丁寧
  • 周囲への気配りができる
  • 約束や習慣を大切にする

という傾向が強い場合が多いでしょう。

そうした行動特性を持つ人が、仕事や人間関係で良い結果を得やすいのは自然なことです。つまり「良いことが起きる」のは、超常現象ではなく行動の積み重ねによる結果と考えることができます。

マジシャン的な現実的スタンス

多くのマジシャンに共通する考え方は、次のようなものです。

  • 超常現象そのものは簡単には信じない
  • しかし、人の心理や行動に影響を与える仕組みには価値を認める
  • 理屈にかなう説明があるものは合理的に受け入れる

つまり、「信じるか信じないか」ではなく、どの部分に現実的な意味があるかを見る姿勢と言えるでしょう。

まとめ

マジシャンは、不思議を演出する仕事をしているからこそ、
「見える不思議」と「実際の仕組み」の違いをよく知っています。

そのため、占いやオカルトをそのまま信じることは少ない一方で、
それが人の行動や心理に良い影響を与えるなら、その価値を認める――
そんな現実的でバランスの取れた考え方を持つ人が多いのです。

そしてこの姿勢は、マジックを趣味で楽しむ人にとっても、日常を少し冷静に見るための良い視点になるかもしれません。

【おまけ】プロマジシャンほど絶対に信じないものトップ3

さて、ここからはちょっとオマケで。

「マジシャンは不思議を扱う仕事だから、超能力や占いを信じているのでは?」
そう思われることがありますが、実際には逆で、プロマジシャンほど“仕組みで起きている現象”を知り尽くしているため、信じないものもはっきりしています。

自分の経験に基づく、現場のマジシャンに共通している
「プロほど信じないものトップ3」 を紹介します。

第3位 超能力(透視・念力など)

多くのプロマジシャンは、テレビなどで披露される

  • 透視
  • スプーン曲げ
  • テレパシー
  • 念力

といった現象の多くが、マジックの技法で再現可能であることを知っています。

もちろん世の中には「本物だ」と主張する人もいますが、マジシャンの視点では
「その現象が起きていること」自体が証拠にはならず、
再現性・検証可能性・条件管理を非常に重視します。

つまり、「不思議に見える=本物」とは考えないのです。

第2位 「当たりすぎる占い」

プロマジシャンの中にはメンタルマジック(心理を使ったマジック)を行う人も多く、そこでは

  • コールドリーディング
  • バーナム効果(誰にでも当てはまる表現)
  • 反応読み取り
  • 質問誘導

などの技術が使われます。

これらを熟知しているため、
「当たっているように見える仕組み」を理解しています。

そのため、
「この占い師は当たりすぎるから本物だ」
という判断をすることはほとんどありません。

第1位 「人は簡単に騙されない」という考え

実はこれが最も重要です。

一般の人は
「自分は騙されない」
と思いがちですが、プロマジシャンは逆に

「人は簡単に錯覚し、思い込み、見落とす」

ということを現場で何度も体験しています。

だからこそ、

  • 自分の記憶
  • 目撃情報
  • 体験談
  • SNSで話題の不思議現象

といったものを、そのまま事実として受け取ることはありません。

まず

  • 条件は?
  • 再現できるのか?
  • どんな心理誘導があったか?

と考えます。

この姿勢こそ、プロマジシャンの最大の特徴と言えるでしょう。

それでもマジシャンが否定しないもの

興味深いことに、マジシャンは占いやお守りを完全に否定するわけではありません

  • 自信が出る
  • 行動が前向きになる
  • 習慣が整う

といった心理的効果には意味があると考える人が多いからです。

つまり、

  • 超常現象としては信じない
  • 行動を変えるきっかけとしては価値を認める

という、非常に現実的なスタンスです。

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