先日の参院選で、
「ラサールが12万票で当選」(社民)
「浜田聡さん30万票で落選」(N党)
というのがネットで話題になりました。

自分もこれを機会にちゃんと選挙制度について調べてみた。
何故、票数の多い浜田氏が落選するのか。

比例での選出は「党の票数」が大事

この回答がわかりやすい。

社民の総数が120万。(ラサール)
N党の総数が68万。(浜田)

政党として100万行かないと、1議席が無理なんだそうだ。

よって、これは個人云々というより、「政党で勝った、負けた」の話になるのだろうか。

以下に要約をまとめると

比例代表制度(参議院)のポイント

参院選の比例代表制では、有権者は

・政党名 または
・候補者名(個人名)

のどちらかを書いて投票します(非拘束名簿式比例代表制)。

当選の決まり方は以下の2ステップ

【1】政党ごとの「獲得議席数」を決定

政党ごとに入った 合計得票(政党名+個人名) に基づいて、各党が何議席取れるかがまず決まります。

例:
A党が全体の20%の得票を得た → 20%分の議席を獲得
B党が全体の10% → 10%分の議席

つまり、政党の票の合計が大事です。

【2】各政党内で、誰が当選するかを決定

次に、その政党が獲得した議席数に応じて、政党内で得票が多かった候補者から順に当選します。

なぜ「12万票の人が当選、30万票の人が落選」なのか?

これは:

①ラサールさんの所属政党(社民党)が多くの議席を獲得し、
②ラサールさんはその政党内で得票数が上位に入った

一方で:

③浜田聡さんの所属政党(N党)は、全体で獲得した票が少なく、
④1議席ももらえなかった (=どれだけ個人票が多くても、その政党が議席をもらえなければ当選できない)

という構造です。

たとえるなら:

スポーツの団体戦で、

●ラサールさんは10点取ったけど、チーム全体が100点取って勝った → 勝利メンバーとして表彰される
●浜田さんは30点取ったけど、チーム全体が40点で負けた → どれだけ点を取ってもチームが負けたから表彰されない というような感じです。

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